炎の写真展

日本燃焼学会 2018年『美しい炎』の写真展最優秀作品賞


NSYMPO MARK

「Firebird, among a swirl of fireflies」
バニョール ティボ1,長尾 隆央2,岩城 裕樹2,伊藤 光紀2
1 San Diego State University, Aerospace Engineering Department
2 株式会社IHI基盤技術研究所

作品の解説
本作品はバーナ火炎と燃料液滴可視化の様子を撮影したものである。燃料にはケロシンを用い,微粒化には二重スワラー型の気流微粒化方式を採用した。ザウタ平均径は約50μmである。プロパンを保炎のために若干量混入している。本実験は火炎中の燃料液滴の粒径変化を観測することが目的である。ここではレーザ照射による液滴散乱光を観察しており,緑色に光る液滴が火炎中で消失していく様子が確認できる。火炎の外周で緑色光点として写っているのは,燃焼しきれずに火炎の外に飛び出した粗大粒子と思われる。また,火炎上部の輝炎は,火炎を飛び出してなお燃焼を続ける単一液滴燃焼状態になった粒子であり,液滴が蒸発すると当量比の低下により青色火炎となって燃焼を完結する。  作品名は実験主担当者のMr. Bagnol(学生インターン)の「火の鳥みたいに見える」という意見と,液滴の散乱光が蛍のように見えることからこのように命名された。
カメラ:FUJIFILM X-Pro2, レンズ:FUJINON XF35mmF1.4R
絞り値:F/1.4,露光時間:1/500s,ISO:1600
フィルムシミュレーション:ASTIA



日本燃焼学会 2018年『美しい炎』の写真展優秀作品賞


NSYMPO MARK

「天井面花」
小野 善朋1, 大徳 忠史1, 鶴田 俊1
1 秋田県立大学システム科学技術部

作品の解説
 天井面の傾斜を8°とし,アクリル板を中心から燃焼させ,時間経過ごとに燃え拡がりの様子の写真にしました.アクリル板の中心から燃え拡がる様子の中から代表的な画像を3枚選び,縦に並べました.それらを8枚並べることで花を表現しました.天井面での燃え拡がりの様子を花びらのように青い炎で花を表現しました.