炎の写真展

日本燃焼学会 2010年『美しい炎』の写真展最優秀作品賞


NSYMPO MARK

「シャボン玉爆発」
金 佑勁,茂木 俊夫,土橋 律
東京大学 大学院工学系研究科

作品の解説
 開放系でのガス爆発による爆風圧強度検討の既存の実験は,風船やビニルハウスが多く用いられており,シュリーレン法による火炎伝ぱ挙動の可視化観察が難しかった.そこで,シャボン玉法を用いて開放系でのガス爆発実験を行い,シュリーレン法により火炎伝ぱ挙動を観察した.この写真は,濃度の異なる水素/空気混合気の球状伝ぱ火炎を撮影したもので,熱・拡散不安定性による自発的な乱れ発生の違いが良く表れている.この乱れによる火炎伝ぱの加速現象が,爆風圧を大きく増加させることが確認された.シャボン玉を用いることで,ガス爆発時の火炎挙動の様々な影響が解明できたので,この写真を「シャボン玉爆発」と名付けた.