炎の写真展
日本燃焼学会 2009年『美しい炎』の写真展最優秀作品賞
「湖面に浮かぶ炎の御神火」
金森 陽平,山本 和弘,林 直樹,山下 博史
名古屋大学 大学院工学研究科
作品の解説
燃料と空気の予混合気に炭素粒子を添加したブンゼン火炎を撮影した写真です.炭素粒子の発生には,高純度の黒鉛から凝集粒子を発生させる炭素粒子発生装置を用いました.粒子の大きさは20 nmから150 nmであり,バーナの出口径は7 mm,流速は1.5 m/s,当量比は0.9です.火炎面に入ったすす粒子が高温に加熱され,燃焼しながら流れている様子がとらえられています.
写真のタイトルにある「御神火(ごじんか)」とは,火山の噴火を表す言葉で,神聖な火を意味します.火炎がバーナの表面に反射しており,ちょうど噴火した火山が湖面に映る幻想的な雰囲気を映し出しているようです.