炎の写真展

日本燃焼学会 2007年『美しい炎』の写真展最優秀作品賞


NSYMPO MARK

「高さ6ミリの紅葉」
小出 博之,鈴木 正太郎,増田 渉
長岡技術科学大学

作品の解説
 厚さ 0.2 mm のろ紙を鉛直に立て,上端に着火して鉛直下方に燃え拡がらせたときの様子を拡大撮影したもので、約 8 mm × 5 mm の範囲が写っています.ろ紙が熱分解した後に残る炭化物が赤く発光しており,秋の紅葉をイメージさせます.ろ紙を覆っているはずの火炎は,意識して見ないとほとんどわかりません.火炎の輝炎部分はうっすらと赤く写っていますが,青炎部分は発光が弱いため写りません.


日本燃焼学会 2007年『美しい炎』の写真展優秀作品賞


NSYMPO MARK

「華炎(かえん) 〜Micro-flames on triple small tubes〜」
大倉 直樹,門脇 敏
長岡技術科学大学

作品の解説
 この写真は,三本の円管(材質SUS304,内径2mm,肉厚0.5mm,長さ330mm)を正三角形状に束ねたマイクロバーナー上に形成されるメタン−空気予混合火炎の直接写真である(シャッター速度0.1s).混合気の流量は0.8 ?/min(混合気平均流速1.4m/s)一定とし,当量比は写真左より1.8,1.5,1.4,1.3,1.2,1.0に設定されている.当量比が小さくなると,一つにまとまった火炎から三つの独立した火炎に遷移する.さらに当量比が小さくなると,それらの火炎の変化はまるで花の蕾(つぼみ)が開花する過程のようであり,火炎形状の変化の華やかな様子が描かれている.